診療案内
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「難聴」や「耳鳴り」には様々な原因があります。
その原因を聴力検査やCTスキャンなどで詳しく調べて、治療をおこなっています。
「難聴」に関しては長年、兵庫医科大学で耳専門外来を担当していたこともあり、お役に立てると思います。お年寄りの方などで、「耳が聞こえにくくなったのは年のせいだから」とあきらめている方、一度ご相談下さい。補聴器が最適なのか、手術などによって聴力が改善する可能性があるのかなど経験豊富な院長が適切なアドバイスをさせていただきます。手術が必要な場合には手術応援に行っている関連病院(川西市立病院・宝塚市民病院など)で院長が手術させていただくことも可能です。術後は当院にて引き続き通院治療が可能です。
「耳鳴り」は限られた場合を除いて完治は困難です。しかしながら、症状の軽減を目標とした内服治療や耳鳴りを脳に順応させるTRT療法をご提案させていただきます。
また突発性難聴や低音障害型感音難聴など早期の治療が非常に重要な病気もあります。難聴を自覚したら、自己診断せず、まずご相談下さい。
様々なアレルギー原因物質(ハウスダスト・ダニ・花粉など)によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状がおきます。
喘息との関連もあります。花粉はスギ、ヒノキ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、ハンノキなど様々です。日本人の4人に1人はスギやヒノキの花粉症であり、もはや国民病です。
当院では当日にアレルギー原因の結果のわかる検査も導入しておりますのでご相談ください。
治療は、生活環境の改善によるアレルゲン(原因物質)の除去・回避と薬物療法が主体です。難治性の場合にはアレルゲンの舌下免疫療法やレーザーによる鼻粘膜焼灼術をすることも可能です。
当院ではアレルギー検査に「ドロップスクリーン検査」を採用しています。
ドロップスクリーン検査は、注射器を使わずに指先から数滴の血液採取で、約30分で41種類のアレルギー(食物アレルギーを含む)を検査できます。
患者さまへの負担が少なく当日に検査結果をお知らせできますので、小さなお子様やお忙しい方で安心して検査を受けて頂けます。
指先からのスタンプで数滴の採血を行うだけなので、注射が苦手な方や小さなお子様でも受けて頂きやすいです。
卵や牛乳、小麦など食品系22項目、花粉やハウスダストなどの吸入系など19項目、併せて41項目のアレルギー検査が可能です。
通常のアレルギー検査では約1週間程度かかっていましたが、ドロップスクリーンでは約30分出るので検査当日に結果をお知らせできます。
簡易検査 | 採血検査 | ||
---|---|---|---|
名称 | ドロップスクリーン® | 項目選択 | MAST48mix |
方法 | 指先からの採血 注射使用なし |
注射器による採血 | 注射器による採血 |
検査項目 | 41項目 (選択不可) |
選択可能 (月に13項目まで保険適応) |
48項目 (選択不可) |
複数人 同時検査 |
× (30分に1人のみ) |
〇 | 〇 |
検査結果 | 約30分 | 約1週間 | 約1週間 |
対象年齢 (目安) |
2歳以降 | 小学校高学年以降 (当院) |
小学校高学年以降 (当院) |
保険適応 | あり | あり | あり |
費用 | 約5,000円 | 検査項目数による (約5,000円/13項目) |
約5,000円 |
ドロップスクリーンは、1人の検査に30分必要です。その間、同時に他の人の検査をすることができません。当院では現在1台のみの運用です。他の方が検査をしている場合、当日すぐに検査ができない場合があることをご了承ください。
**:特定原材料 *:特定原材料に準ずるもの
多項目同時測定の検査全般で言えることですが、食物に関して偽陽性が出やすいため、ケースにはよりますが、食物アレルギーの診療にはあまり向いておりません。
細菌やウイルスによって、鼻腔周辺にある大小の空洞(副鼻腔)に炎症が起きて膿がたまる病気です。風邪をひいてから急に起きるものを急性副鼻腔炎と言い、急性が治らず慢性化したものを慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と言います。
最近はアレルギーが関与した副鼻腔炎も増えています。
当院では頭頸部用のCTスキャンを導入しておりますのでレントゲンに比べ正確な診断が可能です。また、通常のCTに比べて被曝量も24分の1で済みますのでお子様でも安全に検査することが可能です。
治療はまず鼻の処置や洗浄を行います。また原因にあった内服治療と抗生物質やステロイドが入ったネブライザー(吸入器)による治療を行います。
十分な効果が得られない場合には手術が必要になることもあります。
多発する鼻茸・重症な副鼻腔炎の場合は入院治療が必要のため、院長のネットワークを活かした最適な施設に紹介させていただきます。術後は当院で治療を継続していただけます。
においがしない、においがうすくなった、などのにおいの低下は、嗅覚に異常がある嗅覚障害の可能性があります。
風邪・鼻炎・花粉症、副鼻腔炎、有毒ガスの吸入など様々な原因があります。
原因にあった薬物療法、ステロイドの点鼻薬、漢方、循環改善剤などの薬物療法を行います。
ウイルス(アデノウイルス、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、RSウイルスなど)や細菌がのどに炎症をもたらし、のどの痛み、発熱、倦怠感などをひき起こします。いわゆる、のどの風邪です。
ウイルスの場合は、炎症や個人に合わせた症状を抑える薬を処方します。
細菌感染が疑われる場合は抗生剤の投与が有効です。特に、溶連菌による咽頭炎の場合には、合併症を防ぐためにしっかりと抗生剤を内服して、除菌する必要があります。
当院では10分で判定できるアデノウイルス、溶連菌の迅速検査を導入しております。
のどの奥にある扁桃に細菌(溶連菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌)などが感染して、赤くはれ、膿をもったりします。強いのどの痛みがあり、高熱が出ることもあります。
重症化すると、扁桃周囲膿瘍など重い合併症状をおこすことがありますので、早めに医院を受診してください。
抗生剤を中心に、症状に応じて解熱鎮痛剤を処方します。痛みで食事がとれない場合には、点滴をします。重症化して膿瘍を合併すると、膿を出す処置や入院が必要となることもあります。
入院が必要な場合は、連携の病院へご紹介させて頂きます。
のどがつかえる、イガイガする、ひりひりする、風邪でもないのに声がかすれる、こんな症状があれば、ご相談ください。
原因は、のどの腫瘍、のどの炎症、ストレス、など様々です。ファイバースコープなどの検査で、のどや声帯などを確認します。
喉頭癌
お酒とタバコとの関連性が高く、男性に圧倒的に多いがんです。初期症状として声のかすれを感じることが多く、風邪でもないのに声がかすれる場合は注意が必要です。早期発見すれば完治を望めるため、自覚症状のある方は早めにご相談ください。
声帯ポリープ
過度の発声などが原因でできた、声帯の良性腫瘍です。初期であれば、声帯の安静・内服・吸入などの保存的加療を行います。効果がない場合は手術が必要となることもあります。
逆流性食道炎
胃液の逆流が原因でのどに炎症が起き、痛みやつっかえを感じることがあります。
咽喉頭異常感症
のどの痛み、つっかえ、飲み込みにくい、など様々なのどの違和感を感じるが、検査をしても異常がないものの総称です。希望があれば漢方治療などを行うこともできます。
①医師による診察
医師による、治療を要する病気がないかなどの検査や診断の上、補聴器の必要性や適応の有無の判定をおこないます。また身体障害者に当てはまれば申請をさせていただきます。
②フィッティング・装用練習
補聴器が適応となれば、ご都合に合わせ補聴器外来の予約をおとりします。そこで、補聴器専門相談員による最適な補聴器の選択、調整(フィッティング)、装用練習などをおこないます。
補聴器の適応がある方全員が、うまく順応するわけではないですし、装着したとたんに誰でも快適に聴こえるというわけでもないです。
うまく使うためには、補聴器の聴こえ方に慣れることも重要ですし、幾度かの調整も必要です。 初めてのかたには、無料での貸出しもございますので、お気軽にご相談ください。
③定期的に
補聴器を購入しても、雑音も多いしうまく使えないので使わなくなったという人もいます。皆さまの周りにもそのような人がいるのではないでしょうか?
そうならないためにも、補聴器がうまく使えているかどうかを定期的にチェックさせてください。
いびきは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなり、のど(咽頭)が振動することによって生じる音です。
肥満、加齢、鼻の病気、咽頭の形態(顎が小さい、扁桃や舌が大きい)などによって気道が狭くなることで起こります。つまり、いびきは気道が狭くなっている証拠であり、睡眠時無呼吸症候群SASのサインかもしれないのです。
昼間の眠気、集中力の低下、朝のどがイガイガする、起きたとき口が乾いているなどの症状があれば、いびきや睡眠中の無呼吸が原因の可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群は車や電車の事故の原因となっていたことで話題になり、一般に認知されるようになった病気です。
無呼吸状態とは、誰かに口と鼻をふさがれているようなもので、一晩中、何十回もの無呼吸状態を繰り返しているということは、一晩中、誰かに何十回も口をふさがれているのと同じことですので、実はたいへん恐ろしい病気なのです。
また、最近の研究では、心疾患、脳疾患、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの様々な生活習慣病を併発したり、時に突然死の原因となることも分かってきています。
一連の気道(鼻疾患の有無、扁桃肥大の有無、舌の付け根の肥大、他にのどの病気など)を、ファイバースコープなどを用いて検査します。当院のファイバーは極細なので、痛みを大きく軽減して検査することが可能です。
さらに当院では、アプノモニターを使った検査を行っております。ご自宅で簡単に、夜間の呼吸状態を調べることができます。アプノモニターでは判定がつかず精密検査(ポリソムノグラフィーPSG)が必要な場合があります。その場合は連携病院で1泊入院検査が必要です。
C-PAP療法について
現在最も多く行われている治療は、C-PAP療法です。睡眠中に鼻にマスクを装着し、陽圧をかけて鼻咽喉を広げて呼吸を助ける装置です。装着したその日から症状を改善でき熟睡感を得られます。保険も適応されます。
インフルエンザウィルスの検出を「より早く、より的確に」との思いから、高感度検査装置、『富士ドライケムIMMUNO AG1(富士フイルム社)』を導入しました。今までの検査キットのように6時間待つ必要がないので早期判定が可能です。「当日検査陰性で翌日再受診」という煩わしさから解消されるのに加え「より早く、症状が軽いうちの治療」が可能となります。その結果回復が早くなり、重症化の予防に役立ちます。また周囲への感染拡大を防ぐという観点でも有効です。
当クリニックでは、AIを活用したインフルエンザ検査機器「nodoca」を導入しています。
「nodoca」は、インフルエンザをはじめとする呼吸器系感染症の診断を、患者様ののどを撮影するだけで簡単に行うことができます。
「nodoca」の診断は、患者様ののどを専用の機器で撮影するだけで完了します。
痛みや不快感を伴わず、短時間で検査が可能です。
撮影された画像はAIが分析し、インフルエンザウイルスの有無を数分で判断します。
検査結果が速やかに得られるため、早期治療の開始が可能です。
非侵襲的な検査方法で、患者様にとっても負担が少なく、安心して検査を受けていただけます。
血液の中の亜鉛という微量元素の減少により起こる場合が多いので血液中の亜鉛濃度などを測定します。他に薬剤などが原因となる場合もあります。
亜鉛欠乏性味覚障害の場合は、亜鉛剤を内服します。原因が不明な症例においても亜鉛が有効なことがあるため、同様に亜鉛剤を内服する場合もあります。
原因不明の特発性顔面神経麻痺(Bell麻痺)とHunt症候群があります。
Hunt症候群は帯状疱疹ヘルペスウィルスが原因と考えられていますが、特発性顔面神経麻痺は基本的に原因不明です。
発症して早期に治療を開始すると、治りやすいといわれています。
発症より時間が経過すると治りにくくなります。
発症7~10日後に、誘発筋電図検査を行った方が良いことがあるため、場合によって連携病院を紹介させていただきます。
多くの場合、耳かきやつめで外耳道に傷をつけることでおこります。痛み、かゆみ、耳だれ、耳のつまった感じ、耳鳴り、聞こえにくい感じといった症状があります。痛みが強い時には夜も眠れないといったことになります。また、カビが原因の場合には強いかゆみが特徴で、菌が繁殖して塊となって広がり、鼓膜をおおってしまうと、耳がふさがった感じや難聴があらわれます。繰り返し再発することが多く、完治するのに長い期間を要する場合もあります。
治療としては、外耳道の消毒、抗生剤(こうせいざい:ばい菌をやっつける薬)を塗ります。ひどい時には抗生剤をのむ必要があります。
カビが原因の場合には菌の塊を除去し外耳道を洗浄し、抗真菌剤の塗布や点耳をします。かゆみが強い場合は、抗アレルギー薬の内服を併用して頂くこともあります。重症の場合は抗真菌薬を内服して頂くこともあります。